土を喰らう十二ヵ月のあらすじや感想 精進料理を食べたくなる素敵な映画
11月に気になっている映画がありました。
それは土を喰らう十二ヵ月です。
何やら食事に関する映画とのことなので、気になってみました。
土を喰らう十二ヵ月の基本情報
監督:中村裕司
原案:水上勉
料理:土井善晴
出演:沢田研二、松たか子ら
以前私が見た飢餓海峡の作者である水上勉の料理エッセイ『土を喰う日々 わが精進十二カ月』から映画がつくられました。
料理の監修はNHKのきょうの料理でおなじみ、土井善晴先生です。
勝手にしやがれで有名な歌手の沢田研二や松たか子など有名な俳優さん、女優さんが出演しています。
土を喰らう十二ヵ月のあらすじ
1.長野の田舎に一人で暮らしている主人公のツトム(沢田研二)は子供の頃、口減らしで禅寺に預けられた経験を持つ。
2.禅寺でツトムは精進料理を学んでおり、年老いた今は田畑を耕しながら過ごしていた。
3.ツトムの悩み事は数十年前に亡くなった妻の遺骨を墓に入れてないこと。
4.東京からの恋人兼仕事仲間であるマチコや、地元の人たちと四季折々の風景と共に食事を楽しむ。
という物語です。
土を喰らう十二ヵ月の感想
土を喰らう十二ヵ月はとても良い映画でした。
心が自然とほっこりとしたり、生きていることに対して深い考えが生れだしました。
長野の自然の美しさに心が落ち着く
土を喰らう十二ヵ月の舞台は長野、四季折々の風景を楽しめました。
美しい風景に心が自然と落ち着きますね。
実際に長野に行って風景を眺めてみたいと思いました。
食欲がわくほど咀嚼音が最高
土を喰らう十二ヵ月に出てくる料理は精進料理です。
ごま豆腐や漬物、山椒など山の幸が出てきておいしそうでした。
食欲をそそらせるのは視覚だけではありません。
ぼりぼりと漬物を食べるときの咀嚼音がよく聞こえる事。
耳にはっきりと届くほど、美味しさが伝わりました。
BGMの使い方も素敵
この映画の良さは咀嚼音もそうですが、BGMの使い方もいいなあと思いますね。
主人公ツトムの恋人ことマチコが都会から伺うのですが、イケイケのBGMが流れます。
それに対してツトムは静かで何もBGMが流れないところ。
BGMの使い分けで都会でせわしなく生きるマチコと田舎がゆっくりと過ごすツトムとの時間の流れの違いを感じられて面白いと思いました。
最初から最後まで食に向き合う
畑から採った土だらけの野菜を洗い、そして調理する。
野菜に対して丁寧に向き合う姿が印象に残りました。
食事とは私たちが普段から命の大切さを向き合う時間なんですね。
主人公のツトムは小さいころに入れられた禅寺を後に脱走しましたが、命の向き合い方については年を取った今でも身についているほど、ずっと大切にしていたのだなあと思いました。
普段の自分の食生活について振り返ろうかというきっかけになりましたね。
私も主人公みたいに食事と向き合って命について考えようかと思いました。
食は命の源、そして人生を共に歩む相棒
私たちは食事をすることによって命をいただき生きている。
当たり前のことですが、忙しい毎日を送ると自然と忘れるものですね。
素材に感謝し、食事と向き合う。
人生において忘れてはならないことだと思いました。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
土を喰らう十二ヵ月のエッセイを記した水上勉は今回の作品の他にも様々な作品が映像化されているそうです。
気になった方はぜひこちらの記事もご覧ください。
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