謎多き女と5人の男たちのドタバタ劇 映画『スオミの話をしよう』感想・考察

みなさん、こんにちは。千年鯨です。

みなさんは謎多き美女に興味ありますか? 謎が多ければ多いほど追いかけてくなりますよね。

今回記すのは映画『スオミの話をしよう』についてです。

けっこう考察しがいのある面白い映画でした。

若干ネタバレがありますので、まだ見てない方は先に映画を見てください。

映画『スオミの話をしよう』の基本情報

監督・脚本:三谷幸喜

主演:長澤まさみ

出演:西島秀俊、坂東彌十郎ら

『スオミの話をしよう』は三谷幸喜が五年ぶりに作った作品です。

ジャンルはミステリーコメディです。

豪邸の夫人として暮らしていたスオミが突如失踪、現夫に4人の元夫が集まって、スオミについて語り合う物語です。

映画『スオミの話をしよう』のあらすじ

映画『スオミの話をしよう』のあらすじは以下の通りです。

1.有名人である詩人かつお金持ちである旦那の妻ことスオミが突然失踪し、旦那の知り合いである刑事がやってくる。

2.実はこの刑事、失踪した妻の元夫だった。

3.誘拐の可能性があるから警察に通報すべきだと刑事は提案するが、詩人は警察沙汰にしたくないと拒否。

4.その後次々と元夫たちが集まって、それぞれが知っているスオミについて語り合うのであった。

映画『スオミの話をしよう』の感想・考察

映画『スオミの話をしよう』は予告を見たときから気になっていました。

実際に見てみた結果、笑いあり、謎あり、男たちのプライドありと楽しかったですね。

これから感想の詳細を記します。

感想・考察-1 夫たちのプライドの競い合いが面白い

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映画『スオミの話をしよう』では現夫に加えて、4人の元夫が出てきました。

それぞれ何かしらのつながりがあって面白かったですね。

スオミを愛しているのは俺だと言わんばかりのやりとりが面白かったです。

職業や性格が異なる夫たちが集まり、わいわいがやがやするところは見所ありました。

感想・考察-2 スオミ、すごい天才じゃん

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映画『スオミの話をしよう』ではスオミが相手の好みに合わせて振る舞いを変えており、別人かと思わせるほどのキャラクターになっていました。

性格だけではなく、外国語を話すなどあれこれと演じ分けるとはすごいですね。

スオミがますます魅力的だなあと感じました。

これだけ器用にこなせるとは羨ましいですね

感想・考察-3 スオミだけではない、イメージに縛られている人

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スオミはそれぞれ5人の男たちにあらゆる印象やイメージを抱かせました。

なんてすごい人なのだろうと思いましたが、男たちもそれぞれイメージに縛られているなあと感じたものです。

2人目の元夫はYoutuberでお金持ちなのですが、実は…な事情を抱えていたり、3人目の夫は警察では上の立場にいるとのことですが、こっそりやらかしているなどあらゆる裏面が出て行ったのです。

人はそれぞれ、周りから抱かれたイメージに縛られて生きているものだなあと思いました。

感想・考察-4 ずる賢くても、自分勝手でもいいじゃないか?

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昨今ではポリコレという表現があり、世の中の問題を提起して作品の中で訴えるという流れがあります。

ある意味説教をしてくるようなものですね、否定してぶん殴るみたいな。

ポリコレはとある考えを表現する一方、おしつけみたいなものではと辟易する方もいるでしょう。

しかし、映画『スオミの話をしよう』では人間はこういうものだというのを愉快に表現しているなあと思ったのです。

スオミの現夫が詩人ということなので、相田みつをのパロディを感じさせるものがあります。

相田みつをといえば、人間だものが有名ですよね。

人間だものとは人間は失敗や挫折をするという、肯定する意味が込められているとのことです。

その温かみがあって人々の心に浸透しているとか。

そう思うとこの『スオミの話をしよう』で相田みつをっぽいのを取り入れたのも、影響があるかもしれませんね。

自分勝手でもずる賢くてもいいんじゃないという明るい肯定を感じました。

まとめ くだらなくてもいい。だって自分はそんな人間だから

映画『スオミの話をしよう』とはとある騒動を描いたものですが、じっくりと考えれば考えるほど面白いなあと思える作品です。

ガチガチとしたあれしてはいけない、これしてはいけないに縛られている世の中に向けた作品だなあと思いました。

突き刺さる人には突き刺さるものなので、なんとなく社会への皮肉やらを感じたい人はぜひ、映画『スオミの話をしよう』を見てほしいと思いました。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。