忘れていた何かを思い出させる 映画『こんにちは、母さん』の感想・考察
みなさん、こんにちは。千年鯨です。
今回記すのは映画『こんにちは、母さん』の感想・考察です。
浅草を舞台とした人情物語、監督は『男はつらいよ』シリーズで有名な山田洋次監督です。
大泉洋が出演している水曜どうでしょうの2023年の最新作、「懐かしの西表島」で吉永小百合と映画の打ち合わせをするという発言がきっかけで見てみたのですがとてもよかったです。
これから映画『こんにちは、母さん』の魅力をご紹介します。
映画『こんにちは、母さん』の基本情報
監督:山田洋次
主演:大泉洋 吉永小百合
主演に加えて、永野芽郁や寺尾聡などお茶の間で活躍する俳優さんや女優さんが出ています。
原作は劇作家である永井愛が書いた戯曲です。
2007年にはNHKでテレビドラマ化されました。
映画『こんにちは、母さん』のあらすじ
映画『こんにちは、母さん』のあらすじは以下の通りです。
1.主人公の神崎昭夫は大手企業の人事部長であるが、家庭や職場で問題があって頭を抱えていた
2.そんな中、実家の母を訪ねてみたらなんと母はおしゃれになっていた
3.母がおしゃれになったのは恋をしているから、そのことを知った昭夫は今までの母とのギャップを感じて戸惑う
4.居場所がないと思っていた昭夫だったが、下町の人たちとの交流で本来の自分を取り戻す
映画『こんにちは、母さん』のロケ地は東京都墨田区
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映画『こんにちは、母さん』のロケ地は東京都墨田区です。
スカイツリーや隅田川などあらゆる観光スポットが出てきますのでご紹介します。
映画の世界観を触れてみたい方はぜひ訪れてみてください。
東京都墨田区とはどんなところ?
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墨田区は東京都の東に位置しており、東には葛飾区と江戸川区、西は台東区と荒川区、南は江東区、北は足立区に囲まれています。
隅田川と荒川に囲まれており、水辺や公園が多い自然豊かな街です。
古くから職人の街として工房がたくさんある他、大相撲や伝統手工芸など古き良き光景が見られます。
2012年からは東京スカイツリーが開業されて、新しい下町の風景となっています。
映画『こんにちは、母さん』に出てきた場所は?
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映画『こんにちは、母さん』の主なロケ地は以下の通りです。
・隅田川テラス
・言問
・東京スカイツリー
・水上バス
映画で一番好きなところは隅田川の景色ですね。
おすすめの眺めは水上バスからです。
浅草からお台場までの移動の間、あらゆる景色を楽しめますので、ぜひ乗ってみてください。
映画『こんにちは、母さん』の感想・考察
映画『こんにちは、母さん』は全体的にほのぼのとしたもので、心が穏やかになりました。
これから感想・考察を詳しく記します。
感想・考察-1 粋な演出に心が和む
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映画『こんにちは、母さん』の舞台は墨田区です。
墨田区には両国国技館があり、お相撲さんがたくさん住んでいることから作中には現役の力士である明生(立浪部屋)が出てきました。
主人公の実家である足袋の店に訪れるのですが、映画の世界観になじんでいてよかったですね。
また、明生(めいせい)ってあきおとも読めるものなのです。
主人公の名前があきおなので、そのつながりで出たかもしれませんね。
こういう粋な演出ってすばらしいなあと思わずにやりとしました。
感想・考察-2 人と人とのつながりで癒される
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映画『こんにちは、母さん』では下町の人情風景が見られますが、とても心が癒されましたね。
色々と問題を抱えていた主人公が元気になるのも当然です。
一番印象に残ったのは主人公の長年の友人です。
この友人が実は会社のリストラ候補であり、人事部長である主人公は仕事か友情かとつらい立場に挟まれることになります。
事実が明らかになったときの友人は無敵の人状態、会社で傷害事件を起こしたときはハラハラとしました。
どうなってしまうのかと思ったのですが、友人が最悪な結末に至らずに済んで穏やかな性格に戻ったのは安堵したものです。
現代社会では失われつつある人と人とのつながりって癒しになるものなんだなあと感じられました。
感想・考察-3 自分にとっての幸せとは?
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映画『こんにちは、母さん』で一番感じたメッセージは「自分にとっての幸せは何か」ということです。
友情と仕事、家庭に揺れる主人公、恵まれている環境にいるけど、迷いを抱えている主人公の娘と映画では悩みを抱えている方が出てきました。
幸せの形ってそれぞれ違うけど、自分の中の幸せって誰にも譲れないものなんですよね。
自分の価値観に向き合い、どう生きるかという過程が丁寧に描かれていて心がふんわりと揺り動かされました。
自分も自分に取っての幸せを考えて向き合っていきたいと思わされる素敵な作品です。
まとめ 心を癒したい方におすすめ
映画『こんにちは、母さん』は令和の今では貴重なほのぼの映画なのではと思いますね。
最近の映画は激しいアクションや驚きの展開などが多いので、こういう心と人と人とのつながりをゆったりとしたテンポの映画はあまり見かけないなあと思いました。
映画『こんにちは、母さん』を見た後、私の心は充実した幸せで満たされましたね。
忙しい今に置き忘れていた何かを思い出させる素敵な映画でした。
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