誰もが魅了される! 名作映画『バグダッド・カフェ』(完全版)の感想考察

みなさん、こんにちは。千年鯨です。

突然ですが、みなさんは『バグダッド・カフェ』をご存じですか?

映画通の人からは一度は聞いたことがあるかもしれません。

今回はミニシアターブームを生み出した『バグダッド・カフェ』の感想・考察を記します。

映画『バグダッド・カフェ』の基本情報

映画『バグダッド・カフェ』の基本情報は以下の通りです。

原題:Out of Rosenheim

監督:パーシー・アドロン

出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダーら

映画『バグダッド・カフェ』は1989年に公開されたヒューマンドラマの映画です。

日本のミニシアターで公開されて以降、数か月にわたってヒットしたものであり、ミニシアターブームを引き起こした作品の一つとして有名な映画です。

テーマ曲「コーリング・ユー」も様々な歌手にカバーされるほど流行しました。

映画『バグダッド・カフェ』の配信情報

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映画『バグダッド・カフェ』は家でも見れるのか、動画サービスで配信されているかどうか調べてみました。

残念ながら2025年1月時点ではどこも配信されていませんでした。

家でも楽しみたいなら、DVDもしくはブルーレイを購入するのがおすすめです。

映画『バグダッド・カフェ』のあらすじ

映画『バグダッド・カフェ』のあらすじは以下の通りです。

1.西ドイツからアメリカに旅行しにやってきたヤスミンは夫と喧嘩をし、砂漠の中で一人歩くことに。

2.一方砂漠の中にあるバグダッド・カフェを経営しているブレンダは常にイライラしていて、夫婦喧嘩を起こす

3.旦那が出てしまったことやうまくいかないことに涙を流したブレンダの元に、汗を流しているヤスミンがやってきた

4.その後、ヤスミンは滞在しながら次第にバグダッド・カフェの人たちと仲を深めるのであった

映画『バグダッド・カフェ』の感想・考察

映画『バグダッド・カフェ』は人を元気にさせたり、ほっこりとさせたりするすばらしい映画でした。

最近仕事やプライベートがうまくいかないと悩んでいる人にはおすすめですね。

これから詳しい感想・考察を記します。

感想・考察-1 掃除は大事!

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映画『バグダッド・カフェ』で一番印象に残ったのはヤスミンが掃除をするシーンです。

最初、ヤスミンが訪れたときに宿の受付をする事務所は机にほこりが積もるほど汚い空間でした。

それが気になっていたヤスミンが掃除をした結果、バグダッド・カフェが次第に元気になったのです。

掃除をするだけでこんなに変わるとはすごいですね。

映画『バグダッド・カフェ』を見た後、私も掃除をするほどやる気がでました

感想・考察-2 ヤスミンによる魔法

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最初、ヤスミンはただのふくよかなおばさんという印象しなありませんでした。

しかし、ヤスミンがやりたいことを積極的に行ったり、バグダッド・カフェの人たちに寄り添うようになった結果、とても魅力的な女性と印象が変わったのです。

映画の当初と最後でこんなに印象がガラっと変わるとはすごいことですね。

ヤスミンみたいな素敵な人に出会いたい、というかなりたいと思いました。

感想・考察-3 登場人物、それぞれが魅力的

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ヤスミンだけじゃなくて、他の登場人物たちも魅力的なんですよね。

映画『バグダッド・カフェ』にてモーテルの住人たちは最初は何かとっつきにくい人たちという印象を受けました。

しかしヤスミンが関わっていくにつれて、なんて素敵な人達なのだろうと気づいたのです。

本当、ヤスミンによる魔法のおかげなのかわからないのですが不思議なものですね。

特に印象が深いのはカフェの主人であるブレンダ。

ブレンダは当初怒鳴ってばかりでしたが、ヤスミンのおかげで次第に明るい人になっていきました。

自分もヤスミンみたいに少しずつあらゆる人と関わって、魅力を見つけてみたいです。

感想・考察-4 デビーが去っていく理由

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映画『バグダッド・カフェ』の中で一番考察している場面が多いのはモーテルの住人かつ入れ墨師であるデビーが去る場面です。

バグダッド・カフェが盛り上がって、みんなが生き生きとしてきたところにデビーが去ると宣言したのです。

デビーが去るときに言ったのはみんなが仲良すぎるということなのですが、しっくりと来ないものなんですよね。

なぜデビーが去っていったのかを考えてみたのですが、正解というのはデビーの心の中でしたわからないでしょう。

もしかしたらあの気難しい空間がデビーにとって好きだった場所だったかもしれない

みんなの仲が良くなっていく空間に自分の居場所を感じられない。

でもデビーの行動は本来客としては当然のことかもしれませんね。

バグダッド・カフェの客と店員の境目が消えていくことにデビーは戸惑いを感じていたのかもしれないと。

デビーの決断ことバグダッド・カフェから去るというのが、デビーのアイテンディティを守るための行動だったかもしれません

感想・考察-5 小道具の使い方が素敵

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映画『バグダッド・カフェ』は考察のやりがいがある映画です。

作中に出てくるブーメランがいい味を出していました。

ブーメランは離れたとしても戻ってくるという習性をもっているものです。

しかしヤスミンがビザの問題で去ってしまった後、彼女とは二度と会えないのではというブレンダの不安をブーメランがタンクにぶつかって落ちるという表現はうまいと思いました。

その他にも登場人物の心情を現す道具が出ていて見応えを感じました。

感想・考察-6 ヤスミンの今後が気になる

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映画『バグダッド・カフェ』の冒頭はヤスミンが旦那と喧嘩したところから始まります。

ヤスミンを放置していたこと、不法滞在とかそういう問題が起きたときには旦那さんの話が出てこなかったので、たぶん離婚したのかもしれません。

ヤスミンはローゼンハイム出身、彼女は不法滞在の問題で帰っていったのですがヤスミンが選んだのはバグダッド・カフェでした。

原題が『Out of Rosenheim』とのことですから、この映画はヤスミンが新しい未来を生きるという大きな意味が込められているのかなと感じました。

で、私が今回見た映画『バグダッド・カフェ』の完全版にはヤスミンの今後がすごく気になるところがあるのですよね。

絵描きのおじいさんによる全身全霊をかけたプロポーズ、それをいったん考えてみるヤスミンというシーンです。

ヤスミンが今後、おじいさんと新しい人生を歩むのかどうかとわくわくしますね。

わー、この恋の模様が気になるーっと興奮したものでした。

まとめ 砂漠のカフェで起きた奇跡のような話

映画『バグダッド・カフェ』はあり得ないことが起きた奇跡のような話です。

まさかギスギスした気難しい雰囲気のカフェが、誰もが訪れるほど素敵なカフェになるなんて想像できないですよね。

それぞれが明るくなったり、持ち前の良さを生かせるような場所になるとはすごいことです。

見るだけで元気になる素敵な映画なので気になった方はぜひ見てください。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。